アイアムアヒーローがおもしろい

絶望を読みたい、を書いた後に読んだ「アイアムアヒーロー」がまさにこれだ、という強い絶望感を与えてくれたので書いておきます。特に4巻の最後はとても素晴らしかった。

とんでもないことが起こっているときにああ今はとんでもないことが起こっている最中なんだ、なんて思える人はあんまりいなくてなんでも事の重大さは終わったあと振り返ることができる人が思うことだよなあ、とも思わされた。前半の主人公のどうしようもない感じ、あとリアリティのある目をそむけたくなるような汚い(物理的に、心理的に)描写を乗り越えて読んでよかったなあと思う。ときどき漫画でたとえば女のひとが不潔でひげが生えていたり歯に青のりが付いているような描写をあえてするようなのがあるんだけどあれはダメージすごいんだが需要があるのだろうか。まさに誰得。